- けいこう
- I
けいこう【傾向】(1)物事の状態・性質などが全体としてある方向に向かうこと。 かたより。
「物価は上昇の~にある」「底は西より東に~し/日本風景論(重昂)」「列国の大勢斯国に~し/経国美談(竜渓)」
(2)特定の思想にかたよること。 特に, 左翼的な思想を抱くこと。「~小説」
(3)〔倫〕〔(ドイツ) Neigung〕好みや性向など, 感覚的欲求で特定の習性をもつもの。 カントの倫理学では, これによる行為はそれ自身悪ではないが, たとえ道徳法則と外的に一致しても, 道徳性はもたないとして理性に対立される。 傾向性。(4)〔心〕 生活体がある一定の刺激に対して, 一定の類型的反応で応じる素質。IIけいこう【啓行】(1)先導すること。 先払い。(2)旅立つこと。IIIけいこう【嵆康】(223-262) 中国, 三国時代の魏の文人。 字(アザナ)は叔夜。 老荘思想を好み, 仕官を嫌う。 阮籍(ゲンセキ)とともに竹林の七賢の中心的人物とされる。 詩「幽憤詩」, 文「山巨源に与えて絶交する書」「養生論」など。IVけいこう【径行】考えないで, すぐ行動すること。 思ったとおりに行うこと。V「直情~」
けいこう【挂甲】⇒ かけよろい(挂甲)VIけいこう【携行】持って行くこと。 身につけて行くこと。VII「食糧を~する」「~に便利」
けいこう【景仰】偉大なものを敬い慕うこと。 けいぎょう。 けいごう。VIIIけいこう【経口】口から身体に入ること。IXけいこう【荊浩】中国, 唐末後梁の画家。 山西省生まれ。 字(アザナ)は洪然。 号は洪谷子。 水墨山水画に新生面を開拓, 北画中興の祖と呼ばれる。 今日「筆法記」として伝わる画論「山水訣」を著す。 生没年未詳。Xけいこう【蛍光】(1)ほたるの光。 ほたる火。(2)〔fluorescence〕ある物質に光や電磁波・粒子線などを照射した時に発光する現象。 照射をやめてもしばらく発光するものはリン光という。XIけいこう【計較】比べ合わせて考えること。XIIけいこう【閨閤】(1)ねや。 寝所。(2)女子の居間。 また, 女子。XIIIけいこう【馨香】かぐわしいよいかおり。 また, 遠くまで及ぶ徳のたとえ。XIVけいこう【鶏口】ニワトリの口。 また, 小さな団体の長のたとえ。~となるも牛後(ギユウゴ)となる勿(ナカ)れ〔戦国策(韓策)・史記(蘇秦伝)〕大きな集団のしりについているよりは, 小さな集団でもよいから, そのかしらとなれ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.